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LINEは既読なのに、ストーリーは見てる──それがつらい

LINEは既読のまま。
でも、インスタのストーリーはちゃんと見てくれてた。

たったそれだけのことなのに、
なんとなく心がざわついてしまう。

ストーリーを見る時間があるなら、
一言くらい返せたんじゃないの?
もしかして、なにか気に障ることを言ってしまったのかな。

スマホを閉じても、頭の中だけがぐるぐると動き続ける。
それがたとえ一晩だけのことだったとしても、
ほんの少しの“放っておかれた感覚”が、胸を締めつけるのです。


あなたは、こんなとき──
こんな気持ちになったことはありませんか?

  • ストーリーは見てくれてるのに、返信はない
  • なんで?と思う自分が「重い人」に思えてしまう
  • 何か悪いこと言ったかな、と必要以上に考えてしまう

そんなふうに感じるのは、あなたが「関係を大切にしたい」と思っているから。
このあと、その心の動きをやさしく紐解いていきます。

① 「無視された」と感じるのは、自然な防衛反応

LINEを既読スルーされて、さらにストーリーはしっかり見てる──
この状況が、まるで「自分だけが後回しにされた」ように感じられることがあります。

これは心理学で言う認知的不協和に近い状態です。

認知的不協和:
頭では「気にしないようにしよう」と思っているのに、
心のどこかで納得できず、矛盾した感情がうまれてしまう状態

あなたが悪いわけではありません。
むしろ、それだけ相手とのつながりを大切にしているという証拠です。

② ストーリーを見るのは、返信とは違う負荷がかかる

ストーリーはタップすれば自動で流れます。
でも、LINEの返信は「言葉を考える」「感情を整理する」といった認知的負荷がかかります。

認知的負荷:
情報を処理したり、気持ちを言葉にするために必要な“脳のエネルギー消費”のこと

だから、「ストーリーを見てるのに、返事がない」のは、
「気にしていない」わけでも「嫌われた」わけでもなく、
単にそのときの気力や余裕の問題かもしれません。

③ 「優先されていない感覚」が心を刺す

本当につらいのは、
返事がないという事実そのものより、

「私は後回しにされてるのかもしれない」
という思いが湧いてしまうことです。

これはソーシャル・リジェクション(社会的排除)とも関連があります。

ソーシャル・リジェクション:
人間関係の中で「ないがしろにされた」「無視された」と感じることによる痛み

人は、誰かにちゃんと存在を認めてほしい、
つながりを感じていたい──そう思う生き物です。

だからこそ、わずかな違和感にも心が敏感に反応してしまうのです。

「少し寂しい」と思うのは、優しさの裏返し

気にしすぎかな。
これくらいで不安になるなんて、自分ってめんどくさいかな。

そう思って、自分の感情にフタをしてしまうこと、ありませんか?

でも、その気持ちは、あなたがちゃんと「つながり」を大切にしたいと願っているからこそ生まれるもの。

ほんの少しのリアクションがほしかった。
ちゃんと見てるよって、わかってるよって、伝えてほしかった。

そんな気持ちになるのは、ごく自然なことです。

あなたの感情は、責めなくていいものです

返事がなくても、責めない自分。
スタンプひとつでもいい、リアクションがあれば安心できる──

それは、優しさでもあり、気遣いでもあり、
同時に、ちょっとだけ疲れてしまう自分でもあります。

心がざわつくのは、あなたが「大切にされたい」と願っているから。
その気持ちは、わがままなんかじゃありません。

自分の気持ちを大切にすることは、やさしさと同じくらい、勇気あることです。


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