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「ごめんなさい」が先に出るのは、やさしさかもしれない

荷物を拾ってもらったとき、
知らない人に助けてもらったとき、
感謝の気持ちは確かにあったのに──
口から出たのは、また「すみません」だった。

どうして「ありがとう」って言えないんだろう。
言いたい気持ちはあるのに、いつも謝ってしまう。
そんな自分が、少しだけ、もどかしい。

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もしかしたら、あなたも、似たような場面に出くわしたことがあるかもしれません。

助けてもらったのに「すみません」としか言えなかったとき。
「あのとき、ちゃんと伝えられたかな」と、あとから思い返してしまったとき。
「またごめんなさいって言っちゃった」と、自分にがっかりした日。

そんなふうに、自分の言葉が引っかかってしまうとき、
人は無意識のうちに、自分を責めてしまいがちです。

「ごめん」が出てしまう理由には、ちゃんと心の背景があります

「ごめん」が先に出てしまうのは、
もしかしたらあなたが、相手の気持ちに敏感すぎるほど、やさしい人だからかもしれません。

「迷惑だったかな」
「わずらわせてしまったかも」
「気をつかわせたかな」

そんなふうに、相手のことばかり考えてしまうから──
感謝よりも、申し訳なさの方が、先に言葉になってしまうんです。

心理学で説明される“やさしさのくせ”

これには、ちゃんと心のしくみがあります。
心理学では「過剰適応」や「自己抑制」といった言葉で説明されることもあります。

自分の気持ちをおさえて、
「ちゃんとしてなきゃ」「迷惑をかけたらだめ」と無意識に思ってしまう。
それが長く続くと、「ありがとう」と言うよりも、
“謝ることで安心を得ようとする”クセがついてしまうんです。

それに、「ありがとう」は感謝の言葉だけど、
同時に素直な気持ちを相手に差し出す行為でもあります。
うれしかった、ありがたかった。
そんな感情を出すのが、ちょっとこわいとき、
人はつい、「ごめんなさい」でごまかしてしまうこともあるんです。

言えなかったとしても、「ありがとう」はあなたの中にある

忘れないでほしいんです。
言えなかったとしても、あなたの中にはちゃんと「ありがとう」があるということを。

「言えたらよかったのに」と思える気持ちがあるなら、
それはもう、あなたのやさしさがちゃんと生きている証拠です。

だから、変わらなくても大丈夫。
言えないままでも、伝わらなかった気がしても、
それでも、あなたの中にはずっとやさしい気持ちがあったんです。

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