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「暇でしょ?」にうまく返せない──主婦という立場にある私の“もやもや”

たしかに、私は暇かもしれない。

フルタイムで働いているわけでもないし、家事も完璧じゃない。
ときには、適当に済ませて、好きなことをして過ごす日もある。

自分でも「暇って言われたら、そうかもしれないな」と思うことがある。
だから、本当なら気にしなくていいはずなのに──

「主婦って暇でしょ?」
そう言われると、なぜか言葉が詰まってしまう。

「私は大変なのに」…その空気に、胸がざわつく

世間話のひとつとしてなら、笑って流せたかもしれない。

でも、その言葉の奥に
「私は働いてるのに」
「私の方が大変なのに」
そんな温度が混ざっていると、
胸の奥にちくっと何かが刺さる。

「楽でいいよね」
「毎日、何してるの?」
「羨ましいなあ、時間があって」

悪気がないことも、わかってる。
でも、比べられていると感じた瞬間に、
人はとっさに自分を守りたくなるのかもしれない。

🎬 関連ショート動画

「主婦って暇でしょ?」──その言葉に、どう返せばよかったのか。
心の中に残る“ちくり”とした違和感を描いた、ショートストーリーです。

暇でも、心が動いてないわけじゃない

私は、のんびりした時間が好きだ。
無理のない範囲で家のことをして、
あとは自分のペースで過ごす。

それが、今の私にとって心地いい生き方。

でも──
「暇そう」「楽そう」と言われると、
自分の暮らしを堂々と語れない自分にも気づいてしまう。

否定したくない。でも、否定されたくない

私は、「働いている人の大変さ」も、ちゃんとわかってる。

だから、「そんな言い方しないで」とは言えない。

角が立つのが怖いし、
相手が疲れてるのかもしれないとも思ってしまう。

だから今日も、曖昧に笑ってごまかした。
だけどそのあと、小さな引っかかりだけが残った。

苦しいのは、比べられること

私は、私なりにちゃんと生きている。

手を抜く日もあるし、余白のある暮らしをしているけど、
それを“楽そう”“暇そう”と比べられると、
言葉にならない苦しさが浮かんでくる。

「暇そうだね」と言われるのは構わない。

でも、“あなたより楽でしょ?”という視線には、なんて返せばいいかわからない。

うまく返せない私も、悪くない

結局、今日もまた、笑ってごまかした。

でも最近、こう思う。

うまく返せないのは、私が相手に気をつかってる証。

それって、やさしさでもあるんじゃないかな。

いつかちゃんと、笑って言える日がくるといい。

「うん、暇かもしれない。でも、それが今の私にはちょうどいいんだ」って。