- 動画をみせることに罪悪感(特に、一緒に見ずに自分は他のことをする時)。
- なんとなくテレビや動画を幼児に見せるのは悪そう。
- 目が悪くなりそう
YouTubeの動画に限らず、DVDやテレビを見せるときには、いつもこんなことを考えていました。
つまり、幼児にテレビや動画をみせることは悪影響だらけだと思っていたのです。
ところが一度見せ始めると、「たまには見せてあげてもいいかも」と感じることが多々ありました。
そこで当記事では、「YouTubeはこども(特に幼児)に悪影響ではないか」と考えている方にむけて、私の娘がYouTubeから受けた影響(メリット・デメリット)を紹介します。
動画はみせたくないけど…と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ユーチューブは悪影響だけじゃなかった。メリットは?
娘がYouTubeから受けたいい影響(YouTubeを見せるメリット)は、次の4つ。
- ひとり遊びがうまくなった。
- 遊び方のバリエーションが増えた。
- 歌やダンスを覚えた。
- 新しいことばを覚えた。
1.ひとり遊びがうまくなった。
2~3歳の娘が気に入ってよく見ていた(現在もみている)のは、アンパンマンのオモチャやぬいぐるみが出てくる動画。
本家のアンパンマンは、未だに数回しか見たことのない娘ですが、こちらのチャンネル「アニメキッズanimekids」の動画をとても気に入っています。
見ていただくとわかりますが、こちらの動画は一人の女性が何役もこなしています。
最初から最後までストーリー仕立てです。
この動画の影響を受けて、娘はひとり遊びがうまくなりました。
こどもってすぐにマネしますよね。動画を何度もみるうちに、おもちゃの使い方(遊び方の工夫)をいろいろ覚えたみたいです。
そして動画のように、一人で何役かこなします。
また、気に入ったストーリーは覚えて真似するようになりました。
2.遊び方のバリエーションが増えた。
保育園や幼稚園に行っていない娘は、遊びの情報源が身内だけです。
そのため、いつも同じような遊びになりがちに…。
新たたな遊びのヒントは、あえて考えて与えなければなりません。
そんなときに幼児向けの動画をみていると、「あ、こういう遊び方もあるのか」と気付けることが多いです。
例えば、アンパンマンのこのブロック。どうやって遊びますか?
私は頭がかたいので、合うものを繋げて、そのままごっこ遊びです。
そこでこんな動画をみつけました
(イメージしやすいので、お時間があれば最初の3分ぐらいを見てみてください)。
それぞれのキャラクターがバイキンマンのいたずらによって違う体に。
それを「元に戻しましょう」といってストーリー仕立てで正しく組み合わせていきます。
自分では思い付かない遊び方のパターンを得られるのは、親としてとても助かります。
娘はというと、気に入った動画の内容はどんどん真似します。
そして一緒になって動画の真似をしてあげると、とても喜びます。
同じおもちゃを持っていなくても、ストーリーや遊び方はいくらでも応用できるのでありがたいです。
3.歌やダンスを覚えた。
娘は歌やダンスが好きなので、それ関連の動画もみせています。
幼児向けではなく、歌手のミュージックビデオです。
適当にみせるのではなく、
- 躍りが真似しやすそう。
- テンポがいい。
- 好きそう。
そんなことを考えて、私が選んで見せています。
参考までに、私がチョイスしたものを。
KーPOPの女性グループのダンス動画は可愛らしくて好きです。こちらはTWICEの「SIGNAL」です。
サビの4回連続でハートをつくる部分は、簡単にマネできる可愛いらしい振り付けです。
祖父母に見せたときにはなかなか好評でした。
何年も前の曲ですが、モーニング娘の「ザ☆ピース」も娘のお気に入り。
親の狙い通り、「ピース」のところが合わせやすいようで、満面の笑みでノリノリです。
親が「ねぇやってよ」というと嫌がりますが、自分から真似るのは大好きな娘。
こどものそういう特性をいかして、「真似して踊って欲しい動画」を選んで見せてあげています。
4.新しい言葉を覚えた。
動画を見るのと見ないのとでは、新しい言葉を覚える頻度が違います。
家族だけの会話よりも多くの言葉を聞けるので、たくさん吸収するようです。
メリットもあるけど、やっぱりデメリットも多い。
- はまりやすくやめにくい。
- やめるさせるときに機嫌をそこねる。
- スマホだと近くで見がち。
- 一人でみせると、変な動画がながれることも。
- 真似てほしくない言葉や態度を覚える。
1~2.はまりやすく、やめにくい。やめさせるときには機嫌をそこねる。
一度でも見せたことがある人ならわかると思うのですが、子どもははまりやすく、やめさせにくいです。
そして無理矢理やめさせようとすると機嫌を損ねます。
ご機嫌とりでみせたはずが、やめるのをきっかけにさらに悪化するなんてことも…。
特に幼児期の2~3歳はイヤイヤ期でもあるので、イヤイヤスイッチを押して爆発させたらそれはもう、ご想像通りです。
そのため、「気が済むまでみさせておこう…その方が大人しいし。」なんて、親の都合にあわせてしまうことも正直ありました。
でもそれをしてしまうと、「この前はいっぱいみたのに今日はこれだけか!うぎゃー!」となる原因に。
親の都合で動画を長時間見せるということは、できる限りしないようにしています。
3.スマホで見せる場合、どうしても画面と目の距離が近くなる。視力の低下が心配。
スマホの画面は小さいので、動画にのめり込むとどうしても画面と目の距離が縮まる娘。
何度言ってもダメです。手に持たせているとどんどん近づいてしまいます。
そこで、目が画面に近くなることへの対策として、
- テレビで見させる。
- スマホをスタンドに固定(立たせて)距離を保たせる。
のふたつを実行していますが、効果は結構あります。
スマホによる視力の低下はすごく気になりますよね。でも現在はまだ、明確な因果関係はわかっていないそうです。
こちらのNHKのサイトが参考になると思うのでぜひ読んでみてください。
参考 「スマホ育児」発育に影響は?NHK生活情報ブログ4.一人でみせると、変・危険・こわい動画が流れることも。
YouTubeは自動で次の動画が流れますよね。
スマホを操作出来ない状態であれば、こどもにとって刺激的な内容の動画が流れることはほとんどありません(私の経験では)。
でも、スマホの画面を操作したり触れるようになったりすると、ふと見たときに思いもよらない動画を見ていたりします。
しかも、そういう動画ほど食い入るように見ていたり…こどもへの影響を考えるととっても恐ろしいです。
どうしても一人で見させたいときは、
- たまに確認してあげる。
- 音声に注意しておく。
などの配慮をしています。
5.真似してほしくない態度や言葉、遊びを覚える。
メリットの部分で「歌やダンスを覚える」「新しい言葉を覚える」と書きましたが、それと同じように「覚えてほしくない・使ってほしくない言葉」も覚えてしまいます。
娘の例をひとつ紹介します
ある日娘が脱いだ服をポンポン投げるようになったことがありました。
「投げないで」というと、「だって、エルサの歌のおねぇさんも投げてるでしょ」と言ってきました。
別の日に、エルサの歌のお姉さんが出てくる「アナと雪の女王のDVD」を見てみると、確かに歌手の方が脱いだ服をポイ~っと投げていました。
娘に「ね、投げてるでしょ?なんで投げてるの?」と聞かれたときは、うまく答えられませんでした。
そんな感じで、お下品だったり乱暴だったりする動画を見ていなくても、「それ覚えるか~」みたいなのはちょいちょいあります。
そのため、そういうのが嫌な方は、事前に動画をリサーチして登録しておくことをおすすめします。
(とはいえ、そこまでできる人は、こどもにYouTubeを見せるタイプの人ではないでしょうね。)
まとめ。
娘は、家族以外の大人が面白がって見せたのをきっかけに、2歳頃からYouTubeをよく観るようになりました。
それからは私の緊張の糸が切れ、「YouTubeをみせておけば…」という悪いクセがついてしまいました。
そしてやはり罪悪感を感じ、3歳半の現在はほとんどみせなくなりました。
見せるのは雨の日とか、夕方寝てほしくないときとか、条件を決めています。
私が娘のYouTubeを禁止にしないのは、記事に書いたとおり、見せるメリットも感じているからです。
決して、見せること自体が悪影響だ、とは今は思っていません。
YouTubeを見せるタイミングは大人の都合に合わせることが多い我が家ですが、みせる動画はできる限りこどものためになるものを選ぶなどして、今後もYouTubeとこどもとうまく付き合っていきたいです。
追記1:4歳になり、YouTubeで勝手に数字を覚えた…
この記事を書いたのが3歳半。当時は数は10まで数えられるものの、数字までは覚えていませんでした。
4歳になった現在、久しぶりに数字を教えようかなぁと思ってクイズを出したら、YouTubeの影響でいつの間にやら覚えていてビックリしました。
3歳の頃に1,2,3,4は私が教えていました。そのため、数と字の関係性を理解していたから、あとは動画ですんなり覚えたのだと思います。
追記2:4歳になり、自分でYouTubeをつけ見放題に…
操作の仕方を教えたら、ひとりでつけるようになってしまい、私もついダラダラ見せるようになってしまいました。
ただ、スマホで見せると目が画面にどんどん近づいていくので、テレビで見させるようにしています。
もちろん、テレビも自分で操作できるようになったのでリモコンを見つけてはすぐにYouTubeです。
ちょっとこれはダメだなぁと思い、娘と話し合って、YouTube(テレビ)の時間割を作ることにしました。
経過はいつか記事にしたいと思います。
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